雪踏み分けて君を見むとは

げんばのきろくとおもったこと

ジャニーズJr.の向井康二くんへ

今まで康二くんにはたくさんの手紙を書いてきたけれど、時の流れは早いもので、これがジャニーズJr.の康二くんに向けて書く最後のお手紙になってしまいました。想いの丈を伝えるのはもちろんだけど、康二くんが手紙の束を受け取った時、少しでも厚い方が嬉しいだろうからと、松竹座に行く度に箱の中に手紙を入れていた日々が懐かしいです。そんな話はさておき、今日は、今までとこれからの話をしようと思って、手紙を書くことにしました。

 

わたしの康二くんの第一印象は、ほぼありません。(笑) 関西ジャニーズJr.を認識した頃は、むしろ康二くんよりその周りの男の子の方に惹かれていたくらいで、康二くんのことは、強いて言うならば、きらきらと輝く賑やかな世界の中にいる、見た感じは割と普通めな男の子、といったところでした。でも何に引き寄せられたのか、不思議なもので、いつのまにかわたしの手には康二くんに会いに行くためのチケットが握られていて、いつのまにかわたしの足は大阪の地面を踏みしめていて、いつのまにかわたしの目が初めて生身の康二くんを捉えた時に、ああ、王子様だ、と感じた日のことは、今でも昨日のことのように思い出せます。わたしが一方的に、勝手に感じた運命だけれど、後にも先にもない、康二くんにしか感じたことのない感情でした。力の漲ったパフォーマンスをする陰にどこか脆くて儚い雰囲気を持つ康二くんを、応援しないという道は、わたしには選べませんでした。

関西Jr.でいた間は、たくさんの仲間を迎えながらもたくさんの仲間を見送って、ユニットも何個かできたけど、全部無くなっちゃって、このメンバーでならずっと頑張っていけると思っても、やっぱり上手くいかない日々の繰り返しで……ちゃんと推されだったけど、ちゃんと苦しい思いもしてきた人だったと思います。関西Jr.の中で育てられて、自分の上にも下にも、前にも後ろにもJr.がいる状況を経験したことがある人だから、どの立場の人の気持ちもわかる、気配り上手で優しい人だったなあって、思います。先輩から怒られることがどれだけ怖いか十分わかっているけれど、それがいつかその人のため、関西Jr.のためになることをよく知っているから、普段は子猫のような心に頑張ってツノを生やして声を上げていたことを、見てる人はちゃんと見ていたし、わかる人はちゃんとわかっていました。スキルもちゃんと高かったから、その面で褒めてくれた仲間や、憧れていると言ってくれた後輩もいたけれど、それ以上に、何よりも"人柄"が愛される人でした。真夏の日差しのようにうるさいけれど、みんなを照らすその笑顔はあたたかくて頼もしい。だから東京に行く時にはたくさんの仲間がわんわん泣いてくれて、離れてからもみんないつも見ていてくれて、本当に本当に愛されているんだなあとずっと感じていました。これからも、関西ジャニーズJr.という場所はふるさとで、あの頃を共に駆け抜けたみんなは家族、そんな気がします。離れても、変わることのないものです。

東京に来ることになってからは、何よりも本当に、踏ん張ってくれてありがとうという気持ちです。関西から東京へ、私生活でもお仕事でも何もかもがらりと環境が変わった中で、誰よりも忙しく休み無しで働き続けたあの1年間の康二くんは、本当に、本当にすごかったです。いつも康二くんのことを信頼しているから、どんな面でもあんまり心配とかはしてこなかったけど、さすがにこの1年間は、精神面でも身体面でもちょっと不安になったことがありました。だってとてもじゃないけど普通の人が耐えられるような状況じゃなかった。でも、康二くんには、やっぱりそんなもの必要なかったみたいです。ひとつひとつの仕事にちゃんと向き合ってしっかりとこなしていく康二くんは、やっぱり最高にかっこよくて、まさに自慢の自担でした。康二くんが関西で培ってきたものってこんなにすごかったんだって思いました。康二くんの人生に無駄な努力なんてひとつもなかったし、夢は叶えることができると、康二くん自身が証明してくれた1年間だったと思います。

 

 

康二くん。わたしは康二くんのファンとしてJr.担を始めて、康二くんのファンとしてJr.担を終われることを、本当に幸せに思います。康二くんと一緒にたくさん泣いて笑って、いろんな景色を見て、うまくいかないこともあったけれど、そうやって悩んだことも、迷ったことも、全部全部楽しかった。康二くんは、わたしにとって後にも先にも最初で最後、唯一無二の、世界で一番大好きなジャニーズJr.でした。これから、今よりもどんどん大きくなって、人気になって、いつか、頂上から見えた景色が、一体どんなに綺麗なのか教えてください。身近な存在でありたいという気持ちが追いつかないほど、遠い存在になってください。そして何よりも大きな願い、Jr.担から卒業しようとずっとずっと変わらない願いは、世界一の幸せ者になってください、これに限ります。

 

たくさんの人の想いをのせて、最高な8人の仲間と共に。

まだ誰も歩いたことのない、真っ白な雪の上を。

誰にも邪魔されず、康二くんの、Snow Manのペースで、やりたいことをやりたいように。

ずっとずっと、一番大好きです。

 

 

 

今日まで、ジャニーズJr.でいてくれてありがとう。

幸せになってね!